必要な機能を見極めて目的をしっかり見つめると、思ってもみないようなきれいな物が出来上がります。
建具の引き手は、一般的には既製の建具金物を取り付けることが多いですが、建具をきれいにくり抜くだけで、見た目にもシンプルで美しく、しかもお金のかからない引き手ができます。
時には、引き手部分にガラスや障子を嵌め込んで、小窓代わりにするのもすっきりしてきれいです。
トップライトは、天井全体を大きく開けたもの、小さな灯りとり風のもの、様々ありますが、上手に使うと素晴らしい空間が生まれます。大きく開ける場合は、夏の直射光に注意すれば開放的で外部のような場所になります。
しかし雨仕舞いに注意しないと、雨漏りの原因になります。事実、建物の雨漏りが多い箇所もトップライト回りです。構成部材の数を減らし、ディテールをシンプルにすることによって、雨漏りを防ぎ、なおかつ見た目にも美しくなります。
   
   
階段の段板の先端を段鼻(だんばな)と呼びます。
コントラストがはっきりした段鼻は見た目に判り易いだけでなく、安全対策にも一役かっています。段鼻のわかりにくい階段は下りるときに段板がはっきりせずに、踏み外す危険があります。この家では、段鼻に茶色のカリンの木を段板より少しだけ浮かせて埋め込んでいます。その1ミリくらいの浮きが歩行の邪魔にならずに、程よい滑り止めとなっています。

手摺の形状は様々です。丸いもの。四角もの。その家の階段にあった形状をそのつどデザインしています。そして手の触れる部分や端部を丸くしています。 また一番大切なのが、手摺の取付高さです。
手摺は歩行時の身体の支えであり一般的に腰の高さが使い易いと言われています。
“杖”の握りの位置が腰高なのもそのためです。手摺は階段を誘導する“連続した杖”なのです。
浴室の入口は「引戸」がお薦めです。開いたままでも邪魔にならず、洗い場が広く使えるからです。そこで問題となるのが引戸の敷居レール。木製では溜まった水気ですぐに傷んでしまいます。 そこで一工夫。敷居レールをステンレスバーにして、宙に浮かせることで解決しています。
また引き戸は、 樹脂製もありますが、味気がありません。桧張りの浴室にはやはり桧の扉が一番です。
[ last update Wed, 2007-12-19 2:32 pm ]
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